おしえて酒井先生! デロンギ ヒーターの「電気代」と「暖かさ」

インタビュー

デロンギ ヒーターについて、よくあるご質問を明治大学の酒井先生に解説していただきました。

明治大学理工学部建築学科
酒井 孝司 教授
1. 気になる電気代
デロンギヒーターは他の暖房に比べて電気代がとても高いと聞いたことがあります。本当ですか?
同じ条件の部屋を同じ温度にするのに必要な熱エネルギーは同じですので、電気ヒーターで比較した場合、デロンギヒーターだけが電気代が高いというのは物理的に正しくありません。また、単純に最大消費電力を元に電気代を算出して比較される方がいますが、それも間違いです。希望室温を設定できるデロンギヒーターであれば、設定温度に近づくと、消費電力を下げたり、OFFにして運転するので、最大消費電力で運転し続ける事はありません。よって最大消費電力を元に電気代を比較するのは間違いと言えます。
設定温度に達した後は消費電力を下げたりOFFにして運転するので、電気代は緩やかにしか上昇しない
重要なのは熱エネルギーと消費電力。デロンギヒーターは暖めすぎの無駄を省くので、電気代を抑えて経済的です。
2. 設定温度より暖かいとは
デロンギヒーターは20℃設定でも快適とカタログに書いてありましたが、十分に暖かくなるのでしょうか?
デロンギヒーターの暖め方

イラストはイメージです

快適さを示す温熱快適性の指標にSET*というものがあり、①温度②湿度③気流④放射温度⑤着衣量⑥代謝量の6つの要素を総合して体感温度をシミュレーションすることができます。実際にデロンギヒーターとファンヒーターでシミュレーションを行いました。同じ設定温度20℃でも、ファンヒーターは体感温度約20℃、デロンギヒーターは体感温度が約23℃と体感温度に3℃差が出ました。これは、デロンギヒーターは気流がないこと(気流があると一般的に体感温度が下がる)、ファンヒーターと比較すると放射温度が高いこと(ヒーターだけではなく、壁・床・天井からも二次的な放射があること)が主な理由です。

*Standard New Effective Temperature: 標準新有効温度

節電しても暖かい

【シミュレーションプログラム監修】明治大学理工学部建築学科 酒井 孝司 教授
【シミュレーション条件】建物の構造・断熱性:木造・新省エネ基準(Ⅳ地域)に適合・6畳居室 運転時間:15〜22時、設定温度:18~25℃、相対湿度:50%、外気温:拡張アメダスデータに基づいた東京の12月下旬の気温/着衣と代謝を考慮。

デロンギヒーターは輻射熱で床・壁・天井にも熱を伝え、太陽のように部屋中を暖めるから体感温度が違います。
3. 換気をしても
暖かさが続くとは
デロンギヒーターは5分程度換気をしても、暖かさが続くと聞きましたが、本当でしょうか?
一般的に窓を開けて換気をすると寒く感じるのは、冷たい外気が入ってくるためです。実際に窓を開けると空気温度は下がりますが、空気温度=体感温度ではありません。体感温度は気流(風の有無)や放射(赤外線量)に影響されます。輻射タイプの暖房であるデロンギヒーターの場合、周りの壁、床、天井が暖まっていて、ヒーター自体も暖まっているので、それらの輻射熱(赤外線放射)の影響で暖かさを感じるため、5分程度換気を行っても、体感温度はほぼ変わらないのです。暖かい空気で暖めるタイプのヒーター(ファンヒーターやエアコン)の場合は、もっと早く体感温度が下がってしまうでしょう。
5分ほどの換気であれば空気温度は下がっても体感温度はキープ

試験条件:真冬の住居を再現(8畳居室、新省エネルギー基準、外気温5℃、5面外気接触)した環境において、 空気温度(床上150cm)が20℃になるようにヒーターを運転し、窓を開けて空気温度とグローブ温度 (床上90cm)の温度変動を観察。
試験体:デロンギ オイルヒーター サーマルカットフィン1200Wモデル

デロンギヒーターは輻射熱で床・壁・天井にも熱を伝え、部屋中を暖めるから換気をしても暖かさが続きます。
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